AIに質問するときのコツ。指示の書き方で答えは変わる
AIから思ったような答えが返ってこないとき、原因はAIの性能ではなく「質問の書き方」にあることが少なくありません。人に仕事を頼むときと同じで、前提や条件が抜けていると、相手は一般論で返すしかないからです。
この記事では、特別な知識がなくても使える指示の組み立てかたを整理します。
「一般論が返ってくる」のは情報が足りていないサイン
たとえば「ブログの書き方を教えて」と聞くと、たいてい教科書的な答えが返ってきます。悪い答えではありませんが、自分の状況には合っていない、ということが起こります。
これは、AIが「誰が」「何のために」「どんな条件で」書くのかを知らないためです。情報が足りないとき、AIは最大公約数的な答えを選びます。逆に言えば、そこを埋めるだけで返ってくる内容は変わります。
指示に足すとよい4つの要素
次の4つのうち、当てはまるものを足していくのが分かりやすい方法です。全部を毎回書く必要はありません。
- 立場・前提 … 自分がどういう状況か(例:「プログラミングを始めて1か月です」)
- 目的 … 何のために使うのか(例:「社内の勉強会で説明したい」)
- 条件 … 分量・形式・締め切りなど(例:「500字程度で」「箇条書きで」)
- 避けたいこと … 入れてほしくない要素(例:「専門用語は使わないで」)
先ほどの例なら、「プログラミングを始めて1か月の初心者です。学んだことを記録するブログを書きたいので、続けやすい書き方を500字程度で、専門用語を避けて教えてください」となります。同じ話題でも、返ってくる密度がかなり変わります。
一度で完成させようとしない
もうひとつ効果が大きいのが、やりとりを重ねるという考え方です。
最初の答えが的外れでも、そこで終わりにせず「もっと具体例を増やして」「初心者向けに言い換えて」「この部分だけ詳しく」と続けていくほうが、最初から完璧な指示を書こうとするより早く目的に近づきます。
AIとのやりとりは、一発勝負のテストではなく、下書きを一緒に直していく作業に近いものです。うまくいかなかったときは、指示のどこが足りなかったかを1つだけ足して聞き直す。これを2〜3回繰り返すのが、実際にはいちばん手早い方法とされています。
出てきた答えは、そのままでは使わない
指示が良くなると答えの質も上がりますが、内容が正しいかどうかは別の話です。AIは事実と違うことを、もっともらしい文章で書くことがあります。
特に次のような情報は、そのまま信じずに公式サイトなどで確かめるのが安全です。
- 料金、無料で使える範囲、機能の有無(変わりやすい項目です)
- 統計の数字、日付、固有名詞
- 法律や制度に関わること
この点はプログラミング未経験でも大丈夫。AIと一緒にコードを書く時代の始め方で触れた「AIが書いたものを理解してから使う」という話とも重なります。AIを「答えをくれる装置」ではなく「下書きを高速で作ってくれる相手」と捉えると扱いやすくなります。
まとめ
- 一般論が返ってくるのは、前提・目的・条件が伝わっていないことが多い
- 「立場」「目的」「条件」「避けたいこと」を足すだけで精度は上がる
- 一度で完成させず、2〜3回やりとりして近づける
- 出てきた内容の正しさは、自分で確かめる
デジタルラボ金沢では、こうしたAIやITの使いかたを、初心者からOKの形で一緒に学んでいます。「聞いてみたいことがある」という段階でも歓迎なので、気になった方はお問い合わせからお気軽にどうぞ。