AIを「調べもの」に使うときの向き・不向き

AIを調べものに使うときのコツは、**「入口として使い、結論は自分で確かめる」**と決めておくことです。

AIは知らない分野の全体像をつかむのがうまい一方で、事実を確定させる用途には向きません。ここを分けずに使うと、それらしい答えをそのまま信じてしまう場面が出てきます。

この記事では、どんな調べものなら任せてよくて、どこからは自分で確認したほうがよいのかを整理します。

向いているのは「何を調べればいいか分からない」段階

一番効くのは、調べる前の段階です。手がかりが無いときほど価値があります。

  • 知らない分野の全体像や、専門用語の意味をやさしく言い換えてもらう
  • 検討するときの観点を挙げてもらう(「この判断で見るべき点は何か」)
  • 自分の理解が合っているか、説明してみて確認してもらう
  • 長い文章を要約して、読むべき箇所の見当をつける

共通しているのは、答えが一つに定まらない、方向づけのための問いだという点です。多少ずれていても、次に何を調べるかが決まれば目的は果たせます。検索する言葉が思いつかないときの「言葉探し」としても使えます。

向いていないのは「答えが一つに決まる事実」

逆に、次のようなものは苦手です。

  • 料金、日時、営業時間、締切といった変わりやすい数字
  • 制度や法令の細かい条件、手続きの要件
  • 特定の店舗や施設の現在の状況
  • 統計の具体的な数値、その出典
  • 実在するURLや、書籍のページ番号

理由は、AIが文章として自然につながる続きを組み立てているためで、内容の裏取りをしているわけではないからです。そのため、間違っていても自信のある口調で返ってくるという特徴があります。誤りの多くは、口調ではなく内容を確かめないと気づけません。

このあたりは、AIが書いた文章をそのまま使わないほうがいい話と同じ構図です。詳しくはAIが書いた文章をそのまま使わないほうがいい理由にまとめています。

検索機能があるかどうかで扱いは変わる

最近は、AIがその場でWebを検索して答えるタイプのサービスや機能も増えています。この場合、出典のリンクが示されることがあり、確かめやすくなります。

ただし、検索機能の有無や動作はサービス・プランによって異なり、変更されることもあります。掲載時点の状況を一般化するより、自分が使っているサービスに検索機能があるか、答えに出典が付いているかをその都度見るほうが確実です。

出典が示されている場合でも、リンク先を開いて、本当にそう書いてあるかまで見ておくと安心です。要約の過程でニュアンスが変わることがあります。

確かめかたを、聞きかたに組み込む

裏取りの手間は、聞きかたを少し変えるだけで減らせます。

  • 「確実でない部分があれば、どこが不確かかも教えて」と添える
  • 「この内容を確認するには、何を見ればいいか」と確認先を聞く
  • 数字が出てきたら「それはいつ時点の情報か」と聞き返す
  • 重要な判断に関わるものは、公式サイトや一次資料で自分で見る

特に効くのは3つめです。時点が答えられない情報は、そのまま使わないという判断がしやすくなります。指示の書き方そのものを整えたい場合は、AIに質問するときのコツ。指示の書き方で答えは変わるもあわせてどうぞ。

まとめ

  • 調べものの「入口」に使い、結論は自分で確かめる
  • 全体像・用語・観点出し・要約は任せやすい
  • 変わりやすい数字、制度の条件、URL、出典は自分で確認する
  • 検索機能や出典表示の有無は使っているサービスで確認する
  • 「いつ時点の情報か」「何を見れば確認できるか」を聞く癖をつける

デジタルラボ金沢では、こうしたAIとのつきあいかたを、初心者からOKの形で一緒に試しながら学んでいます。「調べものに使ってみたいけれど、どこまで信じていいのか分からない」という段階の方も歓迎なので、気になった方はお問い合わせからどうぞ。

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