石川県金沢市のバー13軒のうち、開業年が確認できているのは8軒です。1969年の倫敦屋酒場から2017年のTHE STATION BAR MIXOLOGYまで、開いた順に並べると、このまちの夜のかたちの変化が見えてきます。
当サイト掲載13軒のうち、開業年が確認できているのは8軒です。いちばん古いのが1969年の倫敦屋酒場、いちばん新しいのが2017年のTHE STATION BAR MIXOLOGY。約半世紀の幅があります。
順位や点数の話ではありません。開いた順に並べると、金沢の夜が何を求めてきたかが、店のかたちのほうから見えてきます。
開業年がわかっている8軒
| 開業 | 店 | エリア |
|---|---|---|
| 1969年6月15日 | 倫敦屋酒場 | 片町・木倉町 |
| 1987年 | BAR SPOON | 片町・木倉町 |
| 1993年 | PARADISE BAR | 片町・木倉町 |
| 2000年 | You’s bar | 片町・木倉町 |
| 2002年 | MACHRIHANISH | 片町・木倉町 |
| 2007年 | 金沢 コハク・バー | 片町・木倉町 |
| 2010年9月 | BAR CRUISE | 片町・木倉町 |
| 2017年4月21日 | THE STATION BAR MIXOLOGY | 金沢駅周辺 |
上から7軒はすべて片町・木倉町です。駅周辺に出てくるのは、いちばん新しい1軒だけという並びになっています。
1969年と1987年——まちの起点にあたる2軒
倫敦屋酒場は1969年6月15日開業。金沢最古級のオーセンティックバーで、シングルモルトを約200種揃えます。マスターの戸田宏明さんは1946年小松市生まれで、『世紀の二枚舌』などの著書を持つ書き手でもあります。作家の山口瞳をはじめ、文人に愛された店として知られています。
その18年後、1987年に開いたのがBAR SPOONです。オーナーの細田良幸さんは札幌の名店で修業した方で、多数の世界大会入賞歴があると複数の媒体が記しています。開業以来この店から多くのバーテンダーが巣立ち、片町に自分の店を構えてきました。金沢のバーを人でたどると、線の多くがここに戻ってきます。
なお、BAR SPOONは営業時間・定休日が出典によって食い違っています(17:00〜24:00/17:00〜翌1:00、月曜/木曜)。訪問前の電話確認が確実です。
1993年から2007年——増えていく片町
1993年のPARADISE BAR、2000年のYou’s bar、2002年のMACHRIHANISH、2007年の金沢 コハク・バー。この15年ほどで、片町・木倉町に性格の違う店が並びました。
- PARADISE BARは、カウンターに加えて最大20名のボックス席と個室を持ちます
- You’s barの高本裕吾さんは、父も叔父もバーテンダーという家に育った方です
- MACHRIHANISHの羽場和宏さんは、帝国ホテルとスコットランドの五つ星ホテルでキャリアを積みました
- 金沢 コハク・バーはカウンター8席のみで、手削りの氷を16種類使い分けます
同じ「片町のバー」でも、大人数の受け皿、家業として続くカウンター、スコッチ一本、少席の手仕事と、向いている夜がまったく違います。
2010年と2017年——外から来る人を意識しはじめる
2010年9月開業のBAR CRUISEは、掲げているのが「観光都市金沢のコンシェルジュでありたい」です。地元素材を使い、店内に金沢の伝統工芸を取り入れています。
2017年4月21日開業のTHE STATION BAR MIXOLOGYは、金沢駅港口すぐ。個室を含め約60席と大型で、年中無休、チャージは500円です。シグネチャーの「フォーシームス」(1,200円)は石川の地酒である天狗舞とジンを合わせたものです。
北陸新幹線の金沢開業は2015年3月でした。この2軒がどちらも、金沢の外から来る人を前提に言葉と場所を選んでいるのは、並べてみると目につきます。
開業年がわからない5軒
BAR Comptoir、The Carlton Club、HARRY’S KANAZAWA、Bar INGOD、THE HIDEOUTの5軒は、掲載時点で開業年を確認できていません。古い/新しいの推測はしていません。わかりしだい各スポットページに追記します。
料金の面から今夜の一軒を組み立てたい場合は、金沢のバー、チャージはいくら?もあわせてどうぞ。
※飲酒は20歳になってから。適量を心がけてください。
掲載情報は執筆時点のものです。料金・開催日時は変更されることがあるため、 お出かけ前に各施設の公式情報をご確認ください。